2008年3月 大阪府立東住吉高等学校「長唄」授業
高校では日本初となる“芸能文化科”が設置されている「大阪府立東住吉高等学校」。
(“芸能文化科”とは言いましても決してTVタレント等の養成学校ではありません、あしからず…)
関西や日本の芸能を学ぶ事を目的とし設立され、古典芸能(能・歌舞伎・文楽)、演芸(落語)、舞台技術(舞台美術・映像)、演劇等を学べるのだとか。
全授業時間の1/3が“芸能”に関する授業に充てられているそうで、先生(講師)となる方々は全てその道で活躍されるプロフェッショナルばかり!
では実際にどのような授業が行われているのかチョット覗いて見たい!というワケで「長唄」授業に潜入取材を敢行!!


まず予備知識として「長唄」とは?
「三味線」を使って演奏する邦楽のジャンルの一つ。
歌舞伎や日本舞踊には欠かせない要素であり、歌劇やミュージカルにおけるオーケストラにあたるパートと言えばわかり易いかも!?
“決められた節を持たない三味線音楽”とも言われ、三味線と唄の絶妙な掛け合いはJAZZにおけるインプロヴィゼーションにも通ずる…。

さて講師を務めますは「杵勝会」という流派に属し、地元平野西で「欣昌会」(長唄の会)を主宰する杵屋勝欣次(3代目)・勝欣太 姉妹のご両人。
7年前より芸能特別講師として迎えられ、現在の生徒さんで14期生になるのだそう。
因みに東住吉高校の他、「関西大学邦楽部」や「くらしき作陽大学」(岡山県)でも指導を行っているのだとか。
「日本の伝統文化である“長唄”を若い人達にも知ってもらいたいし、裾野も広げていきたいんです」と勝欣次・勝欣太さん。
また「生徒達はレスポンスが早い!逆にこちらがパワーを貰っている感じです(笑)」とも話してくれました。
そして生徒達にとっては1年生から3年生にかけて準備・習得した成果を披露すべく、来る5月3日(祝)国立文楽劇場で行われる「欣昌会」にて発表するのだとか!
取材にお邪魔した際、一生懸命に取り組んでいた「越後獅子」という曲目を演奏予定。
そのライブイベントにはOB達も参戦するそうで演者達のテンションもヒートアップする事マチガイありません。
当日は夏の足音も聞こえ始める晩春の頃、若人の新緑たるエネルギーが席捲する会場でオーディエンスはきっと“伝統文化”のもたらす「魂」(soul)をそのハートにしっかと刻み込む事でしょう…。


※「杵勝会」は嘉永元年2代目杵屋勝三郎が結成して以来、星霜ここに180有余年を経て昭和42年8月文部省より長唄界では日本で最初の財団法人認可を受ける。
日本における長唄の伝統を正しく完全な形で継承し、その研鑽向上と普及を図ると共に、長唄音楽に関する研究調査を行い、それをもって文化の向上発展に寄与すること、並びに伝統邦楽長唄の振興、保存、研修等を目的とした組織である。
現在、全国、海外に約5000名を越える会員を有し、東京、大阪をはじめ、札幌、盛岡、広島、高松、北九州、福岡などの各地にて長唄演奏会を開催。
また後継者の育成のため講習会、研修会等を開催し、長唄に関する歴史的調査研究と、後世に残すべく資料の蒐集も演奏会活動と併せて推進している。
「杵勝会」HPより)



欣昌会
TEL.6703-7285
平野西2-5-30
http://kinsyoukai.okoshi-yasu.net/
kinsyoukai@live.jp

3つのグループに分かれて「越後獅子」を演奏。

自分達の“出番”が来るまでエアギターならぬ“エア三味線”でイメージトレーニング。

自分の演奏に満足できず悔し涙を流す生徒も…これぞ青春だっ!

「三味線は自己表現の一つ。必死に演奏していると“無”になれるんです」と話す上野君。
将来の夢は「舞台の裏方の仕事」だそうだ。

「凄く濃い授業だと思います。この授業で“周りのこと”を考えられる様になりました」と話す高原さん。
将来の夢は「アクションもできる俳優」だとか。

奥(左)から担任の和田先生、勝欣次さん、勝欣太さん。


  上記「長唄 欣昌会」5月3日(祝)at国立文楽劇場に読者の皆様を無料でご招待!(先着30名様)
詳しくは「ひらのの巻3月号」占いコーナー下部の広告欄を要CHECK IT OUT!
(当サイトの“アンケートフォーム”よりお申込できます)
※締め切りは2008年3月31日。

<戻るトップページ