ひらののトピックス/2007年11月 区民学習会「平野の取り組みと富山型デイから地域共生のこころを学ぶ」
平野区が策定・推進する「住民参加によるメンタルバリアフリー事業」の一環として、去る11月6日(火)クレオ大阪南(喜連西)にて区民学習会が開催されました。



  老若男女、健常者も障害者も分け隔てなく、住み良くまたユニバーサルサービスの受けられる町づくりを目指して行われた今回の学習会。
講師に「平野の町づくりを考える会」の事務局を務めます全興寺 住職 川口良仁さんと富山県で「NPO法人 デイサービスこのゆびとーまれ」の代表を務めます惣万佳代子さんを迎えて開講されました。

かつて(江戸時代)平野には日本初の町人達によって創設された「含翠堂」なる民間学校施設があり、これは高所得者だけではなく一般の町人からも拠出されたお金で運営されていました。
含翠堂の学則の始めには「貴賎貧富に拘わらず同輩たるべき」とあり、正にユニバーサルサービスの1つの形が既に、この時代に実践されていたのです。
(因みに明治時代に入るまでの約150年間も続いていたそう)
第1部では、その「含翠堂の“こころ”に学ぶ人づくり活動」と題して、川口住職が事務局を務める「平野の町づくりを考える会」の活動と重ねながら、自身の取り組む“町づくりは人づくりである”をキーワードに「地域は励ましあって生きていく場。人に心があるように地域にも心があります。地域(町)とは自立と相互扶助の場です」と講演。

第2部では「富山型デイから地域共生のこころを学ぶ」と題し、富山県で「NPO法人 デイサービスこのゆびとーまれ」の代表を務めます惣万佳代子さんが登場。
自身が運営するグループホームでは「誰もが、地域で、ともに暮らす」を理念に「障害児と認知症のお年寄りが一つ屋根の下で過ごしています。これって何の変哲もない“当たり前・普通の生活”なんです」と話します。
また“富山型デイサービス”のキーワードを「小規模・多機能・地域密着」と述べた上で、「お年寄りが通って・泊まれて・家に来てくれて・住む事もできる」「子供からお年寄りまで障害者・障害児も利用できる」「看取りまで地域で支える」の3点について、エピソードを交えながら講演。
「身近な死のありがたさを感じる町づくり」こそがこれからのコミュニティにとって最も重要であると訴えました。

お二方の講演を聴き、改めて現代における我々は「履き違えた個人主義」に囚われ過ぎ、決して独りでは生きていけないにもかかわらず、“自己中”なキリギリスになってしまっているように感じました。
「“人”という字はぁ〜人と人が支えあってぇ〜」…ホントその通りだよねっ!ねっ、金八っつぁ〜ん!!

「和っしょい!ひらの」推進委員長 森田さんと雪本 平野区長による開会の挨拶。

「平野の町づくりを考える会」事務局 全興寺 住職 川口良仁さん
考える会のメンバーでもある(本誌でもお馴染み!)平野映像資料館 館長 松村長二郎さん撮影・編集・ナレーション(!)による活動VTRも放映されました。

「NPO法人 デイサービスこのゆびとーまれ」代表 惣万佳代子さん
富山弁で語る、その独特な語り口調と巧みな話術にすっかり会場は「惣万(そうまん)ワールド」へ!
※「住民参加によるメンタルバリアフリー事業」
大阪市では各区で策定された地域福祉アクションプランの取組みを支援する為、各区地域福祉アクションプラン推進委員会による取組み事業の内、住民の参加や当事者による参画・協働の方法が明確に示され、実現性・継続性・発展性などが見込まれる事業に対して助成を行う事としています。
大阪市社会福祉協議会の大阪市地域福祉活動推進委員会委員長指名による選考委員による書類審査及びプレゼンテーションを実施し、14区17事業が選定。
平野区では「住民参加によるメンタルバリアフリー推進事業〜含翠堂(がんすいどう)のこころに学ぶ人づくり活動〜」とし、住民全てが心の通いあう町にする為の「人づくり講座」をおこなう。
区レベルで講座を開き、地域の中で高齢者や障がい者、子ども達など誰もが一緒に必要な時に必要なだけ利用できる施設の実践者から地域共生ケアの精神などを学ぶ。
また、地域レベルでは実生活者の生の声に耳を傾け、自ら考え、成長できるようなカリキュラムを実施し、講座終了後、モデル地域として、誰もが通えるサロン開設を目指す。
(大阪市健康福祉局HPより)

「和っしょい!ひらの」事務局
・社会福祉法人 平野区社会福祉協議会 TEL.6795-2525
・平野区保健福祉センター 支援運営担当 TEL.4302-9941
・平野区役所 区民企画担当 TEL.4302-9734

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